新庄東山焼・弥瓶窯(しんじょうひがしやまやき・やへいがま)では、天保12年開窯以来、新庄戸沢藩御用窯として日常の生活の中で使用できる陶器を製作するという家憲を守り、敷地内の豊富な陶土と、出羽の雪のかげりの色と言われる「なまこ釉」をはじめ種々の家伝の釉薬を用い製作に努力しています。
新庄東山焼(しんじょうひがしやまやき)とは 東山とは山形県新庄市東部の丘陵地帯の通称で、集落の地質は厚い粘土層で覆われています。東山焼の開祖・涌井弥兵衛は越後出身の陶工で、修行で各地を遍歴するうちに東山の陶土に惚れ込み、天保十二年に新庄戸沢藩御用窯として開窯。出羽の雪のかげりの色と言われる澄んだ青みの「なまこ釉」が特徴です。