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生涯を添い遂げるマグ 大堀相馬焼
生涯を添い遂げるマグ 大堀相馬焼
「大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)」は300年以上に及ぶ歴史を持つ指定伝統的工芸品。「二重焼」という相馬焼ならではの製法による複層構造を有しており、マグ底部に描かれた旧相馬藩の御神馬「左馬(ひだりうま)」は、「右に出るものがない」招福の縁起物として長く親しまれてきました。マットな質感の釉薬(ゆうやく・うわぐすり)によるシックなモダンデザインと、あえてムラ感を残した職人手づくりの味わい深さが絶妙に調和しているのが魅力です。
オプション- エッチング(刻印):×不可
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7,700 円(税込)
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製品について
「二重焼」という相馬焼ならではの製法による複層構造を採用。注いだお湯が冷めにくく、かつ外側が熱くなりにくい特性は、元禄時代から一般庶民の日常生活に溶けこんだ民窯として愛されてきた大堀相馬焼のアイデンティティを体現するものです。
この仕様は1899年に坂本熊次郎氏によって考案されたものと伝えられており、明治初期に廃藩置県や交通網の発達に伴い、他産地との競争が激化した時代背景において、製品の差別化を図ることに功を奏しました。太平洋戦争後には、二重焼の湯呑みがアメリカに輸出されるようになり、MADE IN JAPANの「アイディアカップ」「ダブルカップ」として一大ブームを呼ぶことに。その後、1978年に通産省(現経産省)の指定伝統的工芸品へと認定されています。
マグ内側底部には描かれた旧相馬藩の御神馬。狩野派の筆法に由来する「走り駒」は、別名「左馬(ひだりうま)」と呼ばれ、「右に出るものがない」招福の縁起物として長く親しまれてきました。地方によって逆向きの絵柄もありますが、馬は左から乗ると転ばないと言われ、「ウマ」を反対から読むことで、祝宴で「舞う」と掛ける解釈も有名です。漢字が巾着袋に似ている理由から金運向上や商売繁盛のお守りとしても重宝され、開店お祝い、新築お祝い、必勝祈願、合格祈願といったシーンでのギフトとしてもおすすめです。
大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)とは
福島県双葉郡の浪江町大字大堀付近で生産されてきた焼物の総称で、その起こりは1690年頃に「大堀相馬焼左馬茶碗」が発売された時代まで遡ります。元禄時代に「相馬駒焼」が藩主相馬氏への献上品とされていたのに対して、「大堀相馬焼」は、より大衆向けの日用雑器を手掛ける民窯として広く親しまれていました。江戸時代末期には、相馬焼の職人が他地域でも技術指導を行うようになっており、益子焼・笠間焼などのルーツとも密接なつながりがあります。
明治初期になると、「青ひび」「二重焼」といった今日に至る特徴的仕様がほぼ確立。太平洋戦争後にはアメリカにも輸出されるようになり、「アイディアカップ」「ダブルカップ」という名称で人気を博しました。バブル崩壊後、一子相伝による新規参入障壁や後継者問題を抱えて複数の窯元が廃業しており、また、2011年の東日本大震災によって多くの窯元が離散することになってしまいました。現在は福島、二本松、郡山、南相馬、会津、愛知、大分など、県内外での再興が徐々に進められております。
「生涯を添い遂げるマグ」について
日本各地の窯元(職人)がそれぞれの土地の素材を使って同一デザインで製作しています。シンプルながらも飽きの来ない共通デザインでつくることで、窯元の個性と地域ごとの特色が際立ちます。
コーヒー本来の美味しさに気づく仕掛け
「生涯を添い遂げるマグ」のデザインは、カップ内側の側面の角度とボトムの丸みによって、コーヒーを注いだ時に対流を生み出します。この対流によって良質なクレマ(エスプレッソの液面に浮かぶキメ細かい泡)が作り出され、香りと温かさを閉じ込めることで、コーヒーの美味しさを最後まで感じられます。
職人
松永窯(福島県西白河郡西郷村)
1968年に福島県双葉郡浪江町で創業。300年以上に及ぶ歴史を持つ指定伝統的工芸品「大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)」の作陶を手がけており、窯主は3代目 松永和夫氏。2011年3月11日の東日本大震災によって、浪江町が原発事故で帰宅困難区域に指定されたことで廃業を余儀なくされましたが、2014年から福島県西郷村に拠点を移して再建を果たしました。
ユニークな二重構造や左馬の絵柄といった伝統を継承しつつ、現在も進化を続けている大堀相馬焼。グローバル時代だからこそ、日本のものづくりの魅力があらためて見直されるように「大堀相馬焼を通じて、福島を全国に、世界の人に好きになってもらいたい。」というのが松永氏自信の言葉です。4代目は松永武士氏。
デザイン
GKインダストリアルデザイン
昭和27年に創業。身の周りの生活道具から業務用機器、JR車両まで手がけるグローバルなデザイン創造集団として高く評価されてきました。「技術と芸術の融合」を理念とし、「デザインを産業社会の中に的確に位置づけながら、人ともの、くらしと産業を活性化するしくみづくり」を行っています。
受賞歴
2018年度グッドデザイン賞受賞
「生涯を添い遂げるマグ」
全国各地の職人と素材を用いた製品化や、割れても新品に交換される生涯補償(条件付き)を付加し、職人とお客様の関係が永く続くことを目指した取り組みが評価されました。
仕様
【ご購入の前に】
職人による手づくりのため、サイズ・容量・重量などは個体差がございます。予めご了承ください。
発売日 | 2020年1月23日(木) |
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商品番号 | 12180 |
商品名 | 生涯を添い遂げるマグ 大堀相馬焼(おおぼりそうまやき) |
本体サイズ | 口径約97mm 高さ約88mm(取手含まず) |
満水容量 | 約240ml |
本体重量 | 270g前後 |
素材 | 陶磁器 |
外箱(付属箱) | 紙箱(約長さ105×幅112×高さ90mm) ※デザイン・サイズなどは予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。 |
付属品 | 説明書 補償書 他 ○付属品は付属箱内に同梱します。 |
お取り扱い上の注意 |
電子レンジ:○ 食器洗浄機:○ オーブン・直火:× ○電子レンジ・食器洗浄機でご使用いただけます。 ○オーブン・直火には使用できません。 ○強い衝撃や過度の急熱・急冷を与えると破損のおそれがあります。 ○クレンザーや研磨剤の付いたスポンジの使用はマグを傷つけますのでお控えください。 ○割れたマグの取り扱いには十分ご注意ください。 |
その他 | 底面にはプロダクトロゴと窯元印が入ります。工程上、見えにくい場合やデザイン・位置などが予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。 |
手づくりの想い *製品仕様について | 本製品はサイズや厚みのばらつき、凹凸が見られる場合がありますが、これは手づくりの証です。 ・サイズは、高熱の炉の中の置く位置によってばらつきが生じます。 ・厚みや凹凸は、職人が釉薬を付けるときの業から偶然生まれるものです。 ・内部底面の丸みは、エスプレッソ系コーヒーの良質な泡をつくり出すために工夫されたものです。 どうぞ、職人の心意気がいっぱいの、手づくりの良さを感じてください。 |
【ご購入の前に】